今回は読み書き困難がある次男にとって
●漢字ドリルの宿題にどんな壁があるのか
●宿題の漢字ドリルをどうやってやったか
のお話です。
読み書き困難が分かり、
日記の次に考えたことが漢字ドリルでした。
(日記の宿題についてはこちら)
その頃はまだ漢字は習っておらず、
平仮名とカタカナの練習でした。
「読み書き困難」についてまだよく分かってなかった頃は、
自分で形が取れないなら、
なぞればいいんじゃないかな。
と考え、私が薄く書いたのをなぞらせたりしていました。
それを病院の先生に話すと、衝撃の事実が。
なんと。
なぞらせるのは、
覚えるどころか、
手の運動にもならない
ただの「ストレス」です。と!!!
次男の場合は、
「なぞる」ことがそもそも難しかったのです。
自分が生きて身に着けてきた価値観とかそういうものが
一切通用しない世界なんだ!
と、このとき痛感しました。
漢字ドリルをするとき、
何気なくやっていますが、実はたくさんの行程を踏んでいます。
②書く字を覚える
③ノートに移動する
④覚えた字を思い出す
⑤思い出した字をノートに書く
というような感じ。
この工程の中でたくさんの壁があります。
例えば、、
①漢字ドリルのどの字を書くのか見る
これは、そもそも「読み」に困難があると難しい。
②~④覚えておく
短期的に記憶することが苦手だと難しい。
(ワーキングメモリー、短期記憶と呼ばれています)
⑤ノートに書く
「書き」に困難があると頭に浮かんでいても難しい。
つまり、こんな感じでざっと挙げただけでも、
漢字ドリルの宿題って
とにかく大変なんです。
しかも次男は、
書いたからって覚えられるわけじゃない!
もう、宿題の意義を根底から覆しています(笑)
だからって
「漢字ドリル」をしないわけにもいかないのが現状です。
そこで、
次男と担任の先生と相談して、
①~④の苦労を最小限に、
⑤の「ノートに書く」だけを頑張ってもらうことにしました。
こんな感じで、
本来、自分でふりがなを打つところに、
母親である私が問題を書いて
次男が写しながら書いていく
というパターンです。
一応、漢字の部分は平仮名で書き、
これは変換するんだよの目印に()をつけて、
本来の漢字ドリルの役割を活かそうとしています。
(2年生ではこの部分は変更しました)
また、どこまでが1つの問題か分かりにくいようだったので、
1問ずつに区切りの横線を入れています。
この方式を取り入れてから、
漢字ドリルの宿題をいやだと
ひっくり返って泣くことはなくなりました。
読み書き困難の子には
この漢字ドリルのやり方が正解!
というわけでは、もちろんありません。
ちなみに次男にとっても
これが正解かは分かりません(笑)
でも、嫌がることはなくなったので、
ひとまずこれに落ち着いています。
しかし、
一人ひとり、特性が違いますし、
その子その子で思いも違います。
(「みんなと違うやり方は嫌」など)
また、担任の先生のお考えもあります。
どんな方法が一番いいのか、
「なぜ何のために」をクリアにしながら、
本人、保護者の方、担任の先生で
しっかり話し合うことがとても大切だと思います。
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